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音楽評論家 平山雄一の『倶知安ね、食っちゃね』

プロフィール


音楽評論家平山雄一による【JUNK! JUNK! JUNK!
∞ 2010】の期待を語るブログ。



【20周年おめでとさん】
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アルバム・デビューからきっかり20年目の7月21日、恵比寿リキッドルームに姿を現したSGGは、ロックのオーラ噴き出しまくり。
ステージ前面に張られたシースルーのカーテンに映し出されたTVノイズ越しに見る3人は、野太い存在感をグルーヴに換えてオーディエンスを身体の底からアオるアオる。

秋にリリース予定のニューアルバムに対する自信を、ヤックが珍しくキッパリ宣言して歌った「レッツゴー」で、みんな大盛り上がり。

いよいよ倶知安へ向けて、レッツゴー!!


このライブのレポートは『野性時代』でやるので、お楽しみに!
写真は三浦憲治サンだよ。

なお、ライブ後の楽屋で橘あつやオニイチャンに、ブラックボーダーズ対バンの際の失敗写真を褒めて(?)もらいました(笑)。

(写真は、終演後の楽屋でさらに自信満々のヤック)
# by emm_unicorn | 2010-07-24 17:11
リキッド直前インタビュー
ご無沙汰!!

いよいよ7/21 リキッドルームが迫ってきたぜ!リハはすごく順調でカッコいいとの噂。期待しちゃうなあ。

今回はリキッド直前記念SGG「レッツゴー」スペシャル・インタビューだ!!

――この前、エッグマンのアコースティック・ライヴでやった「レッツゴー」って、楽しい曲だったね。

八熊▼ああ、あの新曲はアルバムの代表になる1曲って感じです。なぁんとなく書いた曲なんだよね。あんまり意図しない方がいいんだろうな。意図しちゃうとね、意外とダメね、みたいな(笑)。

わかりやすいキャッチーな曲でもあるし。

――『2EASY』を作った影響はあったのかな? 名曲ばっかりカバーすると、その秘密がわかるとか。

八熊▼いや、それはなかったなあ。けっこうこの歳で、曲作りの仕組み的には勉強はある程度しているので。それよりも、逆にバンド3人で演奏 してみての「ああ!」って気付くとこがいっぱいあって。今まで新曲をやっても、「その新曲を表現する」っていう意味での演奏力でしょ? カバーってやっぱり、「この世界を」というより、いじくり倒して、「あ、こうやったらこんなカッコ良さが」みたいな、そこで気付 くとこがいっぱいあった。そういうことって最近あんまりなかったから、『2EASY』はそこかなあ。よく『2EASY』のときにみんなに言われたのは、キッスなんかをあまり考えずにそのまんまやったはずなんだけど、「いやあー、これ、いちばんスパゴーっぽいですね」とか言われて。そういうもんなのねえ、みたいな(笑)。敢えて自分ららしさとかは考えずにやっても自分らなのね、みたいな。今更ながらに気付いた。

――ちなみに「レッツゴー」はどこで生まれたの?

八熊▼すげー、取り調べみたい(笑)。ああ! 思い出した思い出した! スカパーのミュージック・エア・チャンネルを朝方見てて、ロイ・オービソンの30分ぐらいのライブをやってた。で、ボーッと「ロイ・オービソンって何がいいんだろう」とかって見てて。30分見て聴いて、まとめたのがこの曲。あははは! いやあ、変な言い方だけど。だから俺はロイ・オービソンのつもりなんだけど。ロイ・オービソンが夏のロックンロールにならないかなあと思って書いたんじゃないかなあ。……でも、いまだにロイ・オービソンの何がいいかわからない。全然わからない(笑)。

――ロイ・オービソンをスパゴーがやると、「レッツゴー」になるんだ(笑)。

八熊▼そうそう。

たちばな▼初めて聞いた(笑)。メンバーとしてもロイ・オービソン的なものは感じないでやってますもんね。だからスパゴーになる。その話を聞いてからやってたら、俺もインプットされてるから、ちょっとその影響が出てしまうと思うんです。

橘▼なんとなくどこかに出てしまうという。

八熊▼いや、大丈夫、大丈夫(笑)。あれはもう、歌い方さえロイ・オービソンになんなかったら、そうならないと見た。

――エッグマンではお客さんに歌わせたり、ハンドクラップさせてた。あれは「おまえら予習してこいよ」的な、倶知安の予習?。

八熊▼うんうん。最近滅多にそういう客参加型の曲ってなかったので。まあ避けてたわけじゃないけど、敢えて無理矢理作る必要もないだろう、みたいな感じでずっとそういう曲を作っていなかったので。そろそろ20周年だし、参加してもらってもいいかなと。……うははは。

――で、こないだやってみて、やっぱ楽しかったの?

八熊▼うん、楽しかった。

――でもお客さんのリズムは、あんまりよくなかったりして(笑)。

八熊▼いや、それはアナタに思いました!

(一同笑い)

――倶知安で5000人の「レッツゴー」大合唱が起こったら、冬だったら雪崩とか起きるかもしれないし(笑)。

八熊▼んー。どうなんだろうねえー、その辺は……やってる人たちは気持ちいいんじゃないかなあ。単純でシンプルな歌なだけに。そんなに考えなくていい歌だし。

たちばな▼まあ、笑うよねえ。コミカルな笑いじゃなく、「有り難い」というか。何て言うんだろう、自然にほほえむというか……。

八熊▼イベント会場の上のジャンプ台が落ちそうだよ。ホント危ないらしいよね、ジャンプ台。

――サビサビだからねえ。

橘▼細かいことを言うと、ヤックについて先頭を切って歌うタイプと、追っかけで歌うタイプが分かれるんだろうな。

八熊▼まあ来年ぐらいだね、ちゃんと完成するのは。

橘▼そうですね。

八熊▼今年はみんなおっかなびっくりだろうから。

(一同笑い)

八熊▼なんとなく「合ってるのかな?」とか。

たちばな▼でも初めて聴いてもわかりやすい曲だから、曲が終わる頃には……。

――曲が終わる頃には(笑)。

たちばな▼慣れて、歌ってくれてるのかなっていうのはあるかもしれないです。

八熊▼ウチは全員楽器を持ってるのがガンだよね。リードしてあげられない。

――RCサクセションの「雨あがりの夜空に」みたいな位置づけの曲になるのかな。2万人の大合唱とか。

八熊▼それには、あと20年ぐらいかかるんじゃない?

(一同笑い)

たちばな▼あー、40周年だ(笑)。
# by emm_unicorn | 2010-07-19 23:18
【SGG最新インタビュー】
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この前、リハーサル中のSGGを訪ねて、いよいよ開催が迫ってきた“JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010”について聞いてみた。

まずは読んでみまっしょい。

インタビューのアウトテイクも順次、このブログでアップするから、お楽しみに!!

http://tguard.net/feature/sparksgogo_interview/

(写真は、いま北海道で真っ盛りのルピナスの花。きれいで、しかも香りがよいのだ)
# by emm_unicorn | 2010-06-30 21:47
【SGG&BB下北沢制圧】
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2バンド合わせて5名という、近年最高のコスト・パフォーマンスを誇るイベントは、予想をはるかに超える盛り上がり。梅雨を上回る湿度100%のべたべたファイトとなった。


先に登場したのはSGG。下北沢の名物ライブハウス“251”は、客席フロアのすぐ横が楽器置き場兼ミュージシャン通路になっていて、みんなの見ている前をメンバーが入場。
初めて“251”に来る人が多いのか、それだけで大騒ぎになった。


演奏が始まると、一瞬にして大興奮のルツボ。

セットリストは『EASY』、最新アルバム『2EASY』からの曲で、徹底的にカバー・シリーズ。中盤のジミヘン・ナンバー「WILD THING」から神がかり的なプレイに突入。ビートルズの「Drive My Car」などは、まるで自分たちの曲のように自由に名曲で遊ぶ。


スタジオで作った『2EASY』から離陸して、ライブが音源を超える瞬間に立ち会えた感激に震えたのだった。


次はブラックボーダーズ。楽器転換とサウンド・チェックに川西ブラックと野田ボーダー本人が出てくる。

このあたりが、ライブハウスならではの楽しみだ。

一回そでに引っ込んだ二人がSEに乗って、例の通路から登場。

いきなりベースレス・サウンドをぶちかます。

ニューアルバム『Go To Go』をリリースして、バンドはまたまたスケールアップしている。

「川西さんとスパークス・ゴーゴーが一緒のステージに立つなんて、あんまりない。今日が人生のピークかも」と、野田はステージにいながら“いちばんのファン”丸出しで大はしゃぎ。

ワンマンよりは遠慮がちながら、いつものヘンなMCが炸裂して、“251”はロックンロールの熱気と爆笑が渦巻く。


アンコールでは、なんとステージに八熊が登場。

「普通、こういう対バンだと、相手のボーカルの人とかギタリストとかが呼ばれるけど、ベースですよ、今日は」と川西。

「だって普通のバンドにはベースがいるだろ。で、何やるの?」と八熊。

「ベースが入るとこんなふうになる。お届けします。『ロックンロールナイト』」と野田。

さっき本編でもやった曲だから、明らかに違いが分かる演奏に、フロアは踊りまくって大歓迎。

続く「パッション」も、引っ張る引っ張る。ステージとフロア全員、大笑いでセッションは終わったのだった。


この夜、日本はオランダに惜しくも負けたけど、SGGとBBは歴史的引き分けになった。



なお、SGGはニューアルバムのレコーディングは快調に進んでいるとの報告がMCであり、いよいよ3ヶ月後に迫った倶知安イベントへ向かって、状況は加速しているぜ!!



(写真は、“251”の入り口の告知手書きブラックボード。もし下北沢で通りかかったら、このボードはチェックすべし。面白いバンドが出てるかも。ありゃ、撮影失敗じゃん。す、すみません)
# by emm_unicorn | 2010-06-20 17:05
【チャットモンチー初倶知安】
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二日続けてカップリング曲を合わせて40曲以上聴くという不思議な経験をした。

6月2日は、くるりのNHKホール。5月に出たカップリング・ベスト『僕の住んでいた街』のツアー。
実はくるりはこのアルバムで初めてオリコン・チャート初登場1位を獲得。カップリングにいい曲揃いのバンドらしい快挙に、B面ばっかりのコンサートにもかかわらず、会場は盛り上がりっぱなし。


そして6月3日は倶知安出場が決定のチャットモンチーのライヴをスタジオ・コーストで観た。

こちらもカップリング・コレクション『表情』のツアー。
チャットモンチーもB面に名曲が多いのだ。

「バスロマンス」とか、ライブでの人気曲もカップリングだったりして、楽しいライヴになった。


終演後、メンバー3人に“JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010”出場のコメントをもらった。

「北海道は札幌以外でライヴするのは初めてなので、楽しみです」。

骨太サウンド&天使ヴォイスのガールズバンドの倶知安野外ステージ登場は、楽しみだなあ。

(写真は、ステージ背後に吊ってあったフラッグ。アメリカ・ツアーを成功させたバンドらしくてカッコよかった)
# by emm_unicorn | 2010-06-04 23:41